平成22年度・活動報告

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公開審査後の座談会

2011年2月9日

1年間をとおして、実践的な学習を行ってきた「教育GP ファッションブランドビジネスモデルの構築」の授業。公開審査会を終えた直後の学生たちに、感想をうかがいました。


*まず、1年間をとおしてこのプログラムに参加してみていかがでしたか?

新井
このプログラムに参加している学生の意識がとても高かったので、すごく刺激を受けました。
下岸
「自分で考える」ことを大いに学んだように思います。メンバー全員の、作品に対するイメージだとか、アタマの中の想像図を統一することの難しさも感じました。
小野
「ブランドをつくり上げる」ことが目的でしたが、結果的には話し合いを重ねて、チームワークを育んでいくことで、すばらしいブランドができ上がったと思います。
阿部
一人ひとりが率先して、このチームの中でいま自分にできることは何か?を常に考えることができるようになったと思うし、その大切さに気付かされました。
古畑
クリエイティブコースとビジネスコース合同で行うので、初めて会う人もいる中で、チームの意見をまとめたり、伝えるというコミュニケーションが大変でした。
橋本
チームのみんなの頑張りもありますが、先生方にも本当に助けていただいた印象です。わからないことがたくさんありましたが、その分、さまざまなことを学ぶことができました。


*一年間のあいだにどんなことを学び、感じましたか?

大和
私は、ファッションビジネスコースで、バイヤーやマーチャンダイザーの基本を学んでいますが、このプログラムでは「経営」の難しさに直面しました。「好き」だけでは売り上げを作ることはできないことが、具体的な事例としてわかりました。
橋本
ブランドイメージをチームの全員が理解することの難しさを一番感じましたが、実際に社会に出て、販売員となったときに必要なのは、そのブランドへの理解なんだろうと感じました。

*ほかに大変、難しいと感じたところはどんなところでしたか?

佐々木
授業の一環として行うプログラムですが、計画から制作までの時間が足りずに、授業時間外にも、皆で集まって会議を持ったりしました。しかし、各自の予定があわずに全員でなかなか集まれなかったのは大変でした。
大和
それに、私たちのチームはターゲットが30代だったため、意見がバラバラになってしまい、雑誌を買って研究したり、市場調査をしたりと意見を統一させるための工夫をしました。
新井
私たちのチームも、チーム全員のイメージを統一させることに苦労しました。言葉で、ブランドイメージを伝えることは難しく、ミーティングを繰り返しました。
小野
みんなの意見をひとつにまとめることは、やはり難しかったです。コンセプトを決めるところで一番話し合いを重ねましたが、メンバーのイメージ統一に苦戦し、何度か振り出しに戻って、考え直しをしました。最終的には、イメージを統一するために「ゴシック」に落としこむ結果になりました。
阿部
技術的な面では、複雑な部分を縫ったり、仮縫い補正をしたりするところはやはり難しかったし、大変でした。シルエットを大切に考えたかったので、ディテールにこだわって縫製しました。
下岸
社長としては「自分一人では、やらなければいけないことが終わらないし、かと言って、人に任せっきりにもできない・・・」という悩みがありました。役割配分をすること人を動かすこと、リーダーシップをとっていくことの難しさを実感しました。


*どんなことが、一番ためになりましたか?

古畑
授業では習わない技術や知識を実践しながら覚えることができました。例えば、縫製指示書の書き方などです。学科内外のさまざまな分野の先生に教えていただけるので、理想だけで終わらず、現実味のある内容を学ぶことができました。店舗設計や商品については、チームで分担し楽しみながら作ることができました。授業時間外でも必死になってやっていましたが…。
新井
利益計算やビジネスの知識、店舗模型の制作など、通常の授業では学習しない人もいる内容がいくつもあり、実践的に学べたのはためになりました。
小野
プレゼンの機会が何度かあったので、以前よりも人前で意見を述べること、人の意見に耳を傾けることを自然と身につけることができたように思います。また、プレゼンの資料作りをとおして覚えたことも多いです。

*チームで会社経営をする中で、一番楽しかったことや面白かったことは何ですか?

小野
いままで関わりがなかった学生同士で交流が持てたこと。それに、特別講師の先生の授業を受けることができたり、さまざまにアドバイスをしていただいたりできたことです。
橋本
私たちのチームは、比較的すんなりと意見をまとめることができ、みんなで仲良く授業ができました。学生自らが進んで作業を行い、チーム全員が納得できるブランドを立ち上げていく過程全体が楽しかったです。
佐々木
先生のアドバイスもいただきながら、工夫をこらしたノベルティや商品を考え、そのデザインが決まり、材料をそろえた後の制作時間は楽しかったです。ていねいな縫製、服作りを意識していたので、かなり神経を使って作ったという印象です。完成したときはとても嬉しかったですね。コースの垣根を越えて、チームのみんなとコミュニケーションがとれたのもよかったと思います。
大和
皆でブランドを作り上げた一連の工程自体が面白かったです。特に店舗模型が完成したときと、メインアイテムが完成したときには、皆で感動を分かち合いました。
下岸
でも実は、公開審査会を終えたいまの達成感が一番楽しい気分かもしれません。とても充実した達成感です。


*このプログラムと普段の授業との一番の違いは何ですか?

大和
個人の責任の重いところだと思います。役職があり、各々に仕事があるというのは他の授業と大きく違います。
小野
個人ではなくチームでひとつのものを製作するところです。授業では、自分の好きな服を一人で作ればいいけど、このプログラムでは「売れる服」を「みんな」で考えて作り上げなければいけません。意見をあわせることの難しさは、本当によく学びました。
新井
どの授業よりも達成感を感じることができる授業だと思います。授業時間外に作業することが多く、辛いときもあったけれど、メンバーや先生方の支えを感じました。
下岸
みんなが前に出てくる姿勢、真剣さが違います。あと、作業量の多さでしょうか。自分自身で不安を徹底的に解消しながら、作業を進めていくことを学びました。

*「働くこと」「ブランドをつくり上げること」に関して、実施前の考えと実践後の感想を教えてください。

大和
今までは、自分の作りたいものがあれば、ブランドは簡単に作れると思っていました。しかし、GPの活動を通して、ブランドは簡単に作れるものではないと実感しました。働くということは、人件費が発生することであり、そのためには、売上を作らなければいけない。では、自分は何をしなければいけないのか?という根本的な考え方に変化がありました。
小野
「服をつくる」ことに関して、いままでは自分が着るための服しかつくってこなかったので、このプログラムによって「人のためにつくる」「売れるものをつくる」という考え方が、自分の中に生まれました。
古畑
実際の販売店や商品について、売り方や商品の見せ方をじっくり考え、観察したり、ブランドができるまでのプロセスを考えるようになりました。また、服のデザインは高クオリティに、しかしコストは最低限で作る、ということがいつの時代も求められていることだとわかりました。
阿部
ただかわいいからなどの理由では売れるものは作れないことを実感し、ターゲットに合わせたものを客観的に考える事の大切さを学びました。
新井
私は、協調性が身についたと思います。今までの授業では、個人で行うことがほとんどで、すべて自分の意見で進められたけれど、このプログラムはチームでの活動だったので、他の人の発言に耳を傾けたり、みんなで相談して決めたりと、他の人のことを考えて行動できるようになったように思います。
佐々木
服はまず、作りがきれいでないといけないということを実感しました。そのため、授業やその他で針を持つときは、ていねいに作業をするように意識するようになりました。また、チームの中で効率良く動くためには、どうすればいいのかを考えるようにしました。


*あなたが考える、このプログラムの目的や目標はなんでしょう?

阿部
一人ひとりが仕事を率先してできるように、周りの人を見て、自分に何ができるか?を考えることの大切さを知ることだと思います。
古畑
ブランドがどんな流れで服を売っているのかを知り、自分たちで同じことをやり、経験することだと思います。この一年間では、その一連の流れを経験し、大変さと充実感を得ました。
新井
この授業で学んだことは、社会に出ても通用するような内容だと思います。社会に出て、即戦力になれるような力がついたと思います。
佐々木
クリエイティブコースとビジネスコースがチームを作り、いちからブランドを立ち上げることで会社やブランド設立の一連を学ぶこと。「売れる服」を考えることで、流行を見て、つくり、知ることだと思います。
大和
自分たちが学んだファッションの知識を活用しながら、チームを組んでその中で自分の役割を果すということが目的だったのではないでしょうか。チームとして団結し、素晴らしいブランドを作れたと思います。

*将来に活かしていきたいことはありますか?

大和
この授業で学んだことはすべて社会に出たときに活かせると思います。経営の面でも、利益計画の面も普通の学生なら知ることのない貴重な経験をさせていただきました。 他のコースの学生と学べたということが、最大のいい経験だったのではないでしょうか。
下岸
リーダーシップをとって、メンバーを動かしていくという経験を大切にしたいと思います。
小野
ひとに喜んでもらえる服を作ること。市場調査って大事だなと思いました。それを心にとめて、将来に活かしたいです。
阿部
自分に何ができるのかを考え、積極的に行う姿勢を今後、働く際には活かしていきたいと思います。
橋本
チームワークの大切さ、チームでつくりあげるチカラを知ったので、この経験を将来に活かしていけたらと思います。

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